サマータイム制が、省エネに効果があるということで、日本政府が、今年の夏から導入することを検討している、という報道があります。日本全国で、時計の針を1時間早めてしまうというやり方(Turn your clocks ahead one hour)、個々の企業が独自に時差(前倒し)出勤制度を作って対応するやり方などいろいろ考えられます。
このサマータイム(Summer Time)ですが、アメリカやカナダでは、Daylight Saving Time (DST)と呼んでいます。Summer Time と言っているのは英国を始めとするヨーロッパの国々です。
イギリスのことをよく知っているアメリカ人は別として、一般的に、アメリカでSummer Timeと言っても、DSTのことを意味していると理解する人は少ないです。私は、当初DSTという表現を知りませんでしたので、アメリカ人に、3月に入ってから、”When the summer time starts this year?”と尋ねたのですが、答えは”???”の顔。 誰だって、”今年の夏はいつから始まるの?”と訊かれたら、答えられませんね!
暫くしてから、”Are you talking about the daylight saving time?”と確認されました。
欧米ではサマータイムやDSTを導入して数十年の経験がありますから、ニュースになることもなく、ある日を区切って、ごく自然に、1時間早めたり、元に戻したりして、混乱なく対応しています。
日本で今夏、導入するなら、十分に準備して、広報活動も今から初めて、国民に周知させておかないと、会社・学校に遅刻した、電車や飛行機に乗り遅れた、銀行が早く閉まってしまってお金が引き出せなかったなどなど、大混乱が予想されます。
ところで、やっと本題ですが、就業規則には、始業、終業の時刻、休憩時間、などが明示されています。また、「ただし、会社の業務上の都合でこの時刻を変更することがある。」と、通常は書かれています。
上で述べた、会社が独自に時差出勤を導入したいときは、この但し書き(変更規定)が生きてきます。規定例を挙げてみましょう。
第19条 始業、終業の時刻および休憩の時間
始業、終業の時刻および休憩の時間は次のとおりとする。ただし、業務の都合により、第○○条に規定する所定労働時間の範囲内で、職場の全部または一部において、これを繰上、または繰り下げることがある。
始業時刻 9時00分
終業時刻 18時00分
休憩時間 12時00分~13時00分
Article 19 Opening and closing times and break
Opening and closing times and break shall be as follows. However, when deemed necessary for the Company's business operations, the opening time, closing time and a break may be altered with regards to all or some of the employees without changing the working hours as stipulated in the article ○○.
Opening time 9:00 am
Closing time 6:00 pm
Break noon - 1:00 pm
時刻の表現方法ですが、日本では24時間方式(例:15時00分)をよく使いますが、米国では3:00pmと書くことが多いようです。15:00はmilitary way(軍隊方式)だと言われたことがあります。
昼休みは、Lunch breakと英訳しても良いかも知れません。
Breakは休憩ですね。Let's have a break!
休憩して、Refresh したら、Get to work!
日本労務監査協会では、就業規則のチェックを含めた労務コンプライアンス監査を行っております。
詳しくは当協会のホームページをご覧下さい。
または下記にメールお送り下さい。
E-mail to:aljan@wine.ocn.ne.jp
ALJAN事務局
山本臣治 (YAMAMOTO Shinji)
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