それは、高層ビルの最上階付近でのエレベータの乗り方です。
例えば、最上階で催事や大きな会議があり、お昼時に、参加者が一斉に下に降りる時を想定して下さい。エレベーターホールには人があふれていて、皆さんエレベーターを待っています。
この時、我々は、上がってきたエレベータごとに満員になるまで、乗ってしまいますよね。
そうすると、その下の階で待っている人達は、ずっと乗れないままで、しかもエレベーターは各階に止まるので、乗っている方もいらいらする、なんてことはしょっちゅうですね。
これが、米国ではちょっと様子が違いました。
(欧州ではどうかは、わかりません。ご存じの方がいらしたら是非教えて下さい。)
最上階に来たエレベータには、満員になるまで乗らず、下で待っている人のために2~3人分の余裕を残しているのです。もっとも、エレベータの数も多く、どんどん来ますので、最上階で待っている人も、次のエレベーターまでそれほど待つこともありません。
何と合理的で思いやりのある習慣でしょうか?
私は、Empire Sate Buildingで、初めてこの体験をしました。ここには全米各地から米国人が来ていますから、米国全土で共通の習慣なのだと思います。その後、New York Cityの様々なところで同じ体験をしましたから、あのわがままな(?)ニューヨーカーも、こうしたマナーはきちんと守るのですね。否、我儘なのは車の運転だけかも知れません。。。
日本人と違って、アメリカ人は、ぎゅう詰めにされるのが嫌だから、混んだエレベータには乗らないのでは?という意見も聞いたことがあります。
それもあるでしょうが、マナーとして、きちんと教育もされているようです。
実際に、私の目の前で、混んだエレベータに無理矢理乗り込もうとした子供に、別の大人が(私ではありません)、下の階で待っている人のために開けておきなさいと諭していたのを憶えています。英語で何と言っていたかは忘れましたが、多分こんなようなことだったと思います。
Leave the space for the people waiting on the lower floor.
In line waiting (ATMを待つ時に1列になって順番を待つやり方)は、日本でも定着してきました。
ディズニーランドやユニバーサルスタジオなどの遊園地での順番待ちがすっかり身についたのでしょう。このマナーのおかげで、隣の列ばっかり先に進むといった、順番待ちのいらいらがかなり減ったように思います。
このIn Line Waitingの次には、是非、最上階のエレベータの乗り方についのマナーを身につけたいものです。
今回は閑話休題その2ということで、英文の就業規則はお休みです。
就業規則に関するお問い合わせやご相談は、
日本労務監査協会(ALJAN)へ
ALJAN事務局
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